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クロムハーツ カスタム・修理ブログ
09
7月 2019

クロムハーツ ルビーのカスタム

クロムハーツの燻しが効いたシルバーには、意外な程カラーストーンがよく馴染みます。
中でも7月の誕生石であるルビーは深く燃えるような赤色が銀色によく映え、当店でもダイヤモンドに次いで人気のある宝石となっています。

▼クロムハーツ ヘアゴムBSフレア
3ルビーカスタム

透き通る赤色が特徴のルビーですが、実は鉱物としての分類上は青色のサファイアとまったく同じコランダムという鉱物となります。
通常は無色透明のコランダムですが、生成の過程で内包物を含むと様々な色合いに変化します。
中でも赤く発色したコランダムだけをルビーとし、その他の色はサファイアとされているのです。
ルビーをルビーたらしめる赤色は、内部に含まれる僅か1%程のクロムが由来となっています。
この1%という割合がポイントで、少なすぎればピンクサファイアに、多すぎればエメリーという黒灰色の工業用研磨剤となってしまいます。
自然界の絶妙なバランスで生まれた赤色の天然ルビーは産出量も少なく、かつては最も貴重な宝石として扱われていました。
ダイヤモンドの研磨技術が発達した現代においてもその価値は変わらず、ダイヤモンドに次いで「宝石の女王」とも呼ばれています。

▼クロムハーツ フォティ・マハリアチャーム
両面ルビーカスタム

燃えるように赤い情熱的なパワーを秘めたルビーは、身につければ生命力や行動力を高めてくれます。
また、古代ローマでは軍神マルスが宿るとされたルビーを戦いに赴く兵士たちがこぞって身につけ、「勝利を導くお守り」として大切にしていたそうです。
熱い日差しの照り付ける夏にこそ相応しい宝石かもしれませんね。
夏本番に向けたアクセサリーの準備は余裕をもってご依頼くださいませ。

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02
7月 2019

クロムハーツ 財布のファスナー修理

“シルバーアクセサリーの帝王”として今や名前を知らない人はいない程に有名なブランドであるクロムハーツですが、そのルーツは創始者リチャード・スターク氏が自ら手掛けたバイカー向けレザーファッションまで遡ります。
丈夫で肉厚な革を使用した無骨なレザーアイテムの数々は、個性的なシルバーアクセサリーとも相まってバイク愛好家の評判を呼び、じわじわと口コミが広がって今日のクロムハーツ人気の礎となりました。
現在でも上質な革を使用したクロムハーツらしい拘りの光るレザーアイテムは大変人気が高く、様々なアイテムがラインナップされています。
中でもクロムハーツのウォレット(財布)は、まさに「一生モノ」として清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入し、大切に使用されている方も多くいらっしゃるかと思います。

しかし、革そのものは質が良く丈夫であっても、金属を使用したファスナーや革を縫い合わせる糸は経年により徐々に劣化してきてしまいます。
ファスナーのスライダーが折れてダガージップが取れてしまったり、糸が切れてしまって縫製がほつれてしまったり…
当店にも様々な財布のトラブルについてご相談をいただいております。

もっとも頻繁にご相談いただくのは、ファスナースライダー(レールを開け閉めする小さいパーツ)破損についてです。
ファスナーの不調といえば真っ先に思いつくのは、レールの噛み合わせが合わなくなってしまい、ファスナーを閉じても勝手に開いてきてしまう症状ですよね。
クロムハーツでもそういった不調のご相談をいただきますが、スライダーそのものの破損に関するご相談よりは数が少なくなります。
何故クロムハーツでは他のブランドではあまり見られないような、スライダーの破損が起こりやすくなっているのでしょうか?

原因については様々な見解がありますが、一つにはあのクロムハーツらしさを象徴するダガーの引手が関わっていると考えられています。
クロムハーツの大半のレザーアイテムには米YKK社のファスナーが使用されていますが、実はこのファスナー、クロムハーツ製品の為に製造された特別なファスナーという訳ではございません。
一般的なスライダーに後からダガーの引手を取り付けている状態である為、もともと形やサイズが合っておらず、開閉時に通常よりもスライダーに大きな負荷が掛かりやすくなっているようです。
その為、クロムハーツのレザーアイテムではスライダーが破損しやすくなってしまっている、という訳ですね。
クロムハーツも現行のウォレットにはより強度の高い一体型のスライダーを採用していますが、それでもやはりスライダーが破損しやすいという傾向は健在のようです。

しかし、特別なファスナーを使用していないということは、修理用のパーツが手に入りやすいということでもあります。
当店ではクロムハーツ現行品と同じデザインの修理用スライダーをご用意しておりますので、見た目に殆ど変化なく修理することが可能です。
※旧タイプのスライダーは交換パーツが手に入らない為、旧タイプのスライダーを使用されているお品物ではスライダーの見た目が変わります。

ラウンドファスナータイプのウォレットはファスナーのエンドパーツが見えないのがクロムハーツの特徴ですが、当店ではその見た目の印象も保ったまま修理を致します。
細部に宿るクロムハーツらしさを損なわない、クロムハーツマニアの方にもご納得いただける仕上がりとなっております。

ちなみに、そもそもの構造としてクロムハーツのウォレットはスライダーが破損しやすい状態ですので、新しいスライダーに交換修理した後も油断は禁物です。
スライダーへの負荷を抑える為にファスナーの開け閉めは出来る限りゆっくり丁寧に行っていただくのが長持ちさせる秘訣ですが、クロムハーツには個体差によりファスナーが非常に固いものもままございます。
その場合は固いファスナーの滑りを良くするペンタイプの潤滑材も市販されていますので、そういったアイテムを活用されるのもおすすめです。

なお、上記で書いたファスナーレールが閉まらなくなってしまう不調についても、当店で対応可能です。
その場合はファスナーを丸ごと新しいファスナーに交換する修理となります。

レールが閉まらなくなってしまったケースの他にも、ファスナーの布地部分が破れてしまったりといった場合にも同様の修理を行います。
破れてしまった箇所を縫えばそれで修理出来そうにも見えますが、レール際が破れてしまっていると縫い糸を噛んでしまいますし、ファスナーの布地は開閉時に左右に強い力で引っ張られている部分でもありますので、縫った糸が切れてしまう可能性が非常に高くなります。
見た目の仕上がりも悪くなってしまいますので、当店ではファスナーの交換で対応させていただいております。

愛用のクロムハーツがいざ破損してしまった時には、どこに修理に出すかが重要となってきます。
細部に宿るクロムハーツらしさを熟知していなければ、せっかくのクロムハーツの風合いを損なった仕上がりとなってしまうかもしれません。
万が一の事態には、多数のクロムハーツ加工実績を持つ当店に是非お任せください。

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